1972年9月25日、Vertigo Recordsよりリリースされた4thアルバム。
このアルバムはもともと、コカインの使用について歌った収録楽曲名からとって「Snowblind」と名付けられる予定であった。
1972年の6月、Black Sabbathは4thアルバムの制作に取りかかるためロサンゼルスのRecord Plant Studiosに集結した。彼らがそこでアルバムをレコーディングするのはこれで2枚目だった。レコーディングはさまざまな問題(その多くは薬物の乱用によるものであった)によって悩まされた。「部屋の真ん中に座ってクスリをやっていた直後」に「Cornucopia」をレコーディングしようとメンバーが奮闘していた最中、Bill Wardはほとんどバンドを解雇される寸前だった。「俺はあの曲が嫌いだった。ぞっとするところがいくつかあったのさ。俺は結局それを暴いたんだ。でも、俺が受けた反応はみんなが俺を無視するってことだけだった。まるで『だったら帰れよ。あんたはもう用済みだ』って言われてるみたいだったね。ヘマをしたって感じだったよ、俺はクビにされるところだったんだ。」と、Billは述べている。
アルバムのジャケットは、Black Sabbathのコンサート中に撮影された両手を上げたOzzy Osbourneの写真が彩色されて用いられている。オリジナルリリースの際には、中に膠づけされたページを含む折込ジャケットが採用され、それぞれのメンバーが自分の写真が載せられるページを与えられ、中央にはバンドのライブ写真が配置された。このアルバムのジャケットは古典的なものとして認められており、Peaceville Recordsのコンピレーション・アルバムの「Peaceville Vol.4」やSleepの1992年のEP盤「Volume Two」などでパロディされている。
当時の評論家からは酷評された一方で、1ヶ月もしないうちにゴールド・ステイタスを達成し、バンドにとっては合衆国で100万枚売れた連続4枚目のアルバムとなった。アメリカでの広範囲に渡るツアーののち、1973年にバンドは初めてオーストラリアでツアーを行い、その後ヨーロッパでもツアーを行った。
Recorded:May 1972 at Record Plant Studios in Los Angeles, Snowblind/Tomorrow's Dream backing tracks recorded Jan/Feb/March 1972 at Marquee Studios, overdubs, mixing, mastering, at Olympic/Trident Studios, UK, June 1972)