この作品が出た時はグラハム+様式美系ギタリストという事で「アルカトラスとどう違うの?」と内心思っていた。メンバーも褒めれば小さなスーパーバンド、悪く言えば寄せ集めの印象が強く、あまり期待していなかった。内容も確かにクリスのGの速弾きは驚いたが、だからって心に響いてくるものでもなく、“Since You've been gone"、“Somewhere over the Rainbow"も原曲より劣っている。どうせ長続きしないなこのバンド、と思っていたが案外頑張っているのでちょっと最近見直しています。
1,Stand In Lineや3,Secret Lover、8,Goodnight And Goodbyeは否応なしに格好良い。5,Tonight Ⅰ Flyもグラハムの超絶ハイトーンが堪能できるサビのメロディがなかなかのもの。2,Since You've Been Goneが良い曲なのは言うまでもない。他はイマイチな感も否めない(インストでカヴァー曲の4,Somewhere Over The Rainbowも悪くはない)けど、そこはグラハムの最強ヴォイスが総てを超越する!!ということで片付けてしまおう。(笑) クリスのギターは正直弾き過ぎですね。まぁ、ここまで弾けるのは凄い!!凄いけど、もっと曲に合ったものを聴きたいなぁって思う。…でも、ホントにここまで速く弾けるのは凄い!! とにかく、名曲「Goodnight And Goodbye」が聴けるだけでも十分過ぎるほど。この曲では弾き過ぎソロも逆に格好良く聴こえるし。 グラハムのファンは必聴でしょう!!クリスのギターが聴きたいっていう人も、今とは違う感触なので聴いてみるのも良いでしょう。この弾きまくりが堪らないって人もいるだろうし。 …いや、マジで速いよ。