74年発表の3rdアルバム。マイケル・シェンカー加入第1作目の歴史的名作。ヒプノシスによるジャケットアートが実に見事。 最高傑作かどうかは分かりませんが、個人的に本作「現象」は、マイケルが生み出した輝かしい名作群の中でも一番惚れています。泣きのギターが余りにも美しい永遠の名曲「DOCTOR DOCTOR」と「ROCK BOTTOM」の2曲は、とにかくロックファンを自称するなら絶対に聴かなくてはなりません。わたしはまだUFOのライブを体験したことがないのですが、先のIRON MAIDENのDANCE OF DEATHツワーで、バンド登場前「DOCTOR DOCTOR」がかかって、あまりの嬉しさに声が裏返るくらいでっかい声で歌った覚えがあります。 本作の凄いところは、この2曲をしても全体の魅力の半分しか担っていないところにあります。知名度こそありませんが、それ以外の曲も負けず劣らず実に味わい深いのです。英国印の哀愁美を体の芯まで感じさせてくれる、アコースティカルな「CRYSTAL LIGHT」「SPACE CHILD」「TIME ON MY HANDS」「QUEEN OF THE DEEP」。ああああ~もうとにかく素晴らしい。これを聴きながら冬の川縁を散歩する時の喜びと言ったら、もう言葉になど出来ません。 とにかくこれは一人でも多くの方に聴いて欲しい。ホントに凄いんだから。