前作「NEVER SAY DIE」発表後に再びオジー・オズボーンが脱退、後任候補にはデヴィッド・カヴァデールやグレン・ヒューズの名も噂に上がったものの、最終的にその座に収まったのはRAINBOWで強靭な歌唱を聴かせたロニー・ジェイムズ・ディオであった。 本作はそのロニーを擁して'80年に発表された作品であるが、実力には折り紙付きのロニーを加入させたことでサウンド・スタイルもその歌唱力を生かしたドラマティックなものへと変化しており、へヴィでダークなBLACK SABBATHサウンドにDIOの中世的な世界観を融合させた良質の化学反応を起こしている。 ドライブ感に満ちたハード・ロック・チューン「NEON KNIGHT」、ディオならではのドラマティックな世界観が広がる「CHILDREN OF THE SEA」、ギーザーのグルーヴ感溢れるベースがかっこいい「LADY EVIL」、美しくドラマティックな曲調とダイナミックな展開を見せる壮大なタイトル曲「HEAVEN AND HELL」、ギター・リフが明るくうねる「WISHING WELL」、スリリングな演奏・勇壮な疾走感・美しいメロディといったヘヴィ・メタルの要素を凝縮した超名曲「DIE YOUNG」、コーラスがキャッチーな「WALK AWAY」、トニーによるヘヴィなギター・リフと美しいギター・ソロが圧巻のバラード「LONLEY IS THE WORD」と、収録曲の全てが名曲と言って差し支えのないHR/HM史に残る超名盤であり、特にここ日本においては、オジー時代のいずれの作品よりも愛されているのではないだろうか。 ロニーの歌唱力だけでなく、各メンバーのプレイも非常に素晴らしい。 プロデューサーはDEEP PURPLEやRAINBOW等を手がけたマーティン・バーチ。 キーボーディストには後々までバンドを支えていくこととなるジェフ・ニコルズが参加している。
このアルバムが発表されたのが1980年。NWOBHM最盛期にしてベテラン勢もこれに絡んでくる凄い時代。初めて買ったヘヴィ・メタル・アルバムがHeaven And Hellで今思えば運命的な出会いだった。全曲素晴らしいが、背徳的なジャケットとなんか胡散臭い黒魔術の世界観にも惹かれてしまった。Children of The Sea,Heaven And Hellは今でもよく聴く。余談だが、この年Paranoidがリバイバル・ヒットで全英1位を獲得してた。シングル買いました。B面が確かSnowblindいい曲だ。
Ronnie James Dio(Vo.)がRAINBOW脱退後に、BLACK SABBATHに加入して生まれた名盤。 "Neon Knights"・"Children Of The Sea"・"Heaven And Hell"・"Die Young"は至高の超名曲だと思う。 逆にいえば、その他の曲との差を浮き彫りにしてる気もしてしまうが。とはいえ、他も良曲だと思う。 威厳さえ漂わせる、とても素晴らしいHRアルバムだと思う。 それにしても、ロニーはホントに最高すぎる…。