1986年10月7日、Def Jam Recordingsよりリリースされた3rd Album。
邦題は「血の王朝」、ヘヴィメタル史上屈指の名盤として、名高い。英国ケラング!誌に"the heaviest album of all time by Kerrang!"と評された。
曲の構成は全体的に速く、特に3曲目「Necrophobic」のBPMは240程に達している。10曲収録されているにも関わらず、全部で29分4秒(再発盤にはボーナストラックあり)と短く、ライブでもこのアルバムから選ばれる曲は数多い。また、アルバムジャケットもかなり細かく書き込まれており、危険な描写が多数ある。当時は発売元であったレーベルから、「詞の内容が倫理的に問題が多い」との理由で一時期発売が危ぶまれたが、別のレーベルから発売された。ラジオでのエアプレイがなかったにも関わらずビルボード誌のアルバム・チャートで最高50位台を記録する。なお、イギリスでは、WEAが発売を拒否したため、ロンドンレコードから発売された。
「このアルバムを作ったとき、あまりにも強烈だからみんなには分からないだろうと思った。」と、Kerry Kingは振り返っている。2005年にはライブでの全曲演奏をDVD化した「STILL REIGNING」が発売された。特にラストでは演奏中に「血の雨」が降りしきる中、メンバーが「血まみれ」の演奏を繰り広げるシーンが収録されている。
なおアナログ盤においては、10トラック目の「Raining Blood」の楽曲終了後レコードの収録時間一杯まで雨の音のエフェクトが続くようになっていたが、このエフェクトはリマスターの際、50秒強までカットされた。
Recorded:June - July 1986 in Los Angeles, California
Producer:Rick Rubin, Slayer