1994年7月8日、Castle Communicationsよりリリースされた6thアルバム。
前作リリースの後、バンドはアルバムに伴うツアーを慣行。Ingo Schwichtenbergの負傷もあり、Michael KiskeとMichael Weikathの仲もだんだんと亀裂が深まり(Weikathの発言権にKiskeが異を唱えることがあったため)、次第に亀裂が決定的なものになっていった。ツアーではKiskeの喉の不調でキャンセルされるライブもあり、Ingoは持病の統合失調症やアルコールなどでも体調に問題を抱えており、バンド活動が出来る状態では無かった。ちなみに93年の来日公演の際、すでに重症だったIngoに代わり、Ritchie Abdel-Nabiがサポートで参加。 その直前の欧州ツアーでMarkus Grosskopfが一週間ほど休暇をとり、代行として後にMasterplanにも在籍したJan-Sören Eckertが参加している。結果としてKiske、Ingoは事実上解雇に等しい脱退を余儀なくされ、バンドを去ってしまった。
残されたバンドは、元Gamma RayのドラマーUlrich Kuschと元Pink Cream 69のヴォーカリストAndi Derisを迎える。DerisはKai Hansenの様なワイルドかつスクリームな歌声、Michael Kiskeの様な美しい穏やかな歌声の両方をこなせる歌唱力を持ち、自身作曲のポップセンスあふれる楽曲で、加入後早々にWeikathたちと並ぶバンドのメインソングライターになった。
今作の制作にあたり、Weikathは低迷状態のバンドの音楽性を原点へ回帰せることを意図しており、Markusも当初から『Keepers of the Seven Keys』時代のマテリアルを持ち出してきたという。
結果として、今作は新生Helloweenによる復活作となり、バンドの人気は再び活気づいていくことになる。
Recorded:1994 at Chateau du Pape, Hamburg, Germany
Producer:Tommy Hansen and Helloween