お約束通りⅣから入った口だけどこれが一番好きだわ。初めこそ気に入らず7年間放置したけど、その間に色々と趣味が変わり今では最も好きなZEPのアルバム(次点で館、フィジカル)。逆にⅣは全くと言っていいほど聴かなくなってしまった。やっぱハイライトはSince I've been Loving Youでしょうか。
前作「LED ZEPPELIN Ⅱ」の大ヒットによりロック界の頂点を極めたバンドであるが、幾多の伝説を残したツアー終了後、ペイジとプラントがウェールズの片田舎に引っ込んで書き溜めた曲はブリティッシュ・フォークをルーツとするものであった。 それらの曲を中心に製作された'70年発表の3rdは、前作までのヘヴィでブルージーな曲調を好んだファンやプレスから酷評されもしたが、本作以降に発表されたアルバムを聴けばわかるとおり、結果的にはバンドの可能性をさらに押し広げることに成功したアルバムであった。 ストリングスが不思議な情景を醸し出す「FRIENDS」、軽快に刻まれるアコギとエレキによるリフとが絶妙に絡む「CELEBRATION DAY」、ブルージーで官能的なペイジのギターと慟哭のようなプラントの歌唱が絶品のバラード「SINCE I'VE BEEN LOVING YOU」、超弩級のヘヴィ・ナンバー「OUT ON THE TILES」、フォーキーで牧歌的な「GALLOWS POLE」、アコギの特性を活かした哀愁のバラード「TANGERINE」、プラントの伸びやかな歌唱が絶品の「THAT'S THE WAY」、作曲を行ったコテージ名を曲タイトルに掲げた、宴の様子をとらえたような「BRON Y-AUR STOMP」、ぶっ飛びのイントロを聴かせる「HATS OFF TO (ROY) HARPER」と、ギターをエレクトリックからアコースティックに持ち替えた曲を中心に据えたところで、楽曲の水準は押しなべて高い。 しかし、何といっても本作の目玉は、バンド史上屈指の名曲で、うねるようにヘヴィなギター・リフにプラントのエキセントリックな歌唱が乗ったモンスター・ソング「IMMIGRANT SONG」の存在であろう。
アコースティックな面が大幅に導入(特にB面)されてます。 それが賛否両論を生んだんでしょうが、こういうのもいいと思います。 幅広い音楽性がZEPの特徴でもありますしね。 それに、"Immigrant Song"・"Out On The Tiles"など、HRな名曲もあります。 ブルース・ロックな"Since I've Been Loving You"もいい!
A面はZEP史上最強ラインナップでしょう。 「IMMIGRANT SONG」◎ 「FRIENDS」○ 「CELEBRATION DAY」○ 「SINCE I'VE BEEN LOVING YOU」◎ 「OUT ON THE TILES」◎ ⅣのA面も比肩し得るが、THE BATTLE OF EVERMOREというウンコ曲が痛い。 まぁB面はカスだが、それでもプレゼンスより順位が下ってあんた。
42. チンポマンタロウ ★★ (2010-03-21 17:53:00)
A面はZEP史上最強ラインナップでしょう。 「IMMIGRANT SONG」◎ 「FRIENDS」○ 「CELEBRATION DAY」○ 「SINCE I'VE BEEN LOVING YOU」◎ 「OUT ON THE TILES」◎ ⅣのA面も比肩し得るが、「THE BATTLE OF EVERMORE」というウンコ曲が痛い。 まぁB面はカスだが、それでもプレゼンスより順位が下ってあんた。
43. エガラー ★★ (2010-07-29 22:26:00)
LED ZEPPELINといえばハードロック史上どころか、ロック史上でも欠かせない存在でもある。そんなZEP史上最大の賛否両論作といわれているのが70年リリースの「Ⅲ」である。ただチャートでは米英共に1位を記録したが、ないよう面では散々だったらしい。そもそも初期のZEPのサウンドというとハードでヘヴィなロックサウンドを思い浮かべるものが多いが、本作はその期待を裏切るかのようにアコースティックなソフトロックナンバーが目立ち、当時のファンから反感を買ったのであった。とはいっても彼ららしいハードロックナンバーが全くなかったわけではない。オープニングの(1)はシンプルながらZEPらしいハードロックナンバーで、一応この曲は名曲のひとつのようで、恐らく本作の中では最も人気のあるナンバーだと思われ、個人的にも決して悪くない曲だと思う。そしてもうひとつがカントリー風のロックナンバーの(3)で矢張りこれもシンプルながらZEPらしい要素もあり、聴き応えに関しても問題はない。ただそれ以外はZEP(当時)らしい要素が弱いナンバーが目立ってしまってることは否めないが、個人的にはそれほど悪くはないと思う。その中で印象的だったのが、ブルージーなソフトロックナンバーの(4)で、聴けば聴くほど奥深さを感じるような曲で、これも名曲のひとつのようだ。矢張り全体的には極上とは言いがたい印象もあり、賛否両論となって当然かもしれないが、個人的に言えば、思ったほど悪くはなかったので駄作的な印象はなく、逆に奥深さを感じる面がある。まぁ個人的には本作よりも、もうひとつの賛否両論作の5thの「聖なる館」の方が凄くうんざりしたので、乱暴な言い方をすれば「内容的には「聖なる館」よりも「Ⅲ」の方が全然マシ!」(暴言だな・・)といった感じだ。だから本作は駄作というにはあまりにも酷評的だと思うし、とりあえずは本作を聴くべきだと思うし、良いか悪いかは聴く者の好みなので、是非渡来してほしいと思う。でも期待しない方がいいかもしれない。 評価75p(全体的にまぁまぁかな?)