恐ろしい程の完成度を誇る前作「Ⅰ」に比べると、今作はツアー中に勢いで作ってしまった事からか若干散漫な印象があります。 しかし、収録されている曲単位で比較すると前作に勝るとも劣らない名曲が揃っていますね。ヘヴィさでは前作を凌いでいるでしょう。 Whole Lotta Love、Heartbreakerは当然の事ながらHR史上に残る超名曲だし、Thank You、Bring It On Homeも個人的に大好きな曲ですね。
ZEPで一番好きな曲は?と聴かれたら他のアルバムの収録曲を挙げるだろうけれど、一番好きなアルバムは?と聴かれたら迷わずこれ(あれこれ迷ってもこれ)を挙げる。 前作よりも「ロックかくあるべし!」と言わんばかりの単純明快ながらもヘヴィなリフやボンゾのドラムが大きな魅力のアルバム。 「Whole Lotta Love」「Heartbreaker」「Moby Dick」「Bring it On Home」など収録。
ツェッペリンの傑作的2nd。 この『Ⅱ』は1stでほぼ確立されていたオリジナリティをそり一層洗練さしてそれを自分たちのものにしたアルバムだと思います。 歴史的名曲「Whole Lotta Love」から始まって、ギターソロが秀逸な「Heartbreaker」やボンゾの全てを垣間見れるインスト「Moby Dick」、ツェッペリンのルーツであるブルースをベースにハードロックとの融合が生み出した名曲「Bring It On Home」など一瞬の隙も見せないほどの緊張感とアルバム自体の完成度は驚くべきものである。 ちなみに『Ⅱ』は初めて全米アルバムチャートNo.1を獲得したアルバム。
デビュー・アルバムからわずか9か月余りの'69年10月に発表され、あのTHE BEATLESの「ABBY ROAD」を蹴落として7週連続全米№1となる大ヒットを記録した2nd。 ツアーの各先々で作曲・録音されたということもあって各曲の録音状態はまちまちであるが、それが逆に功を奏してかラフでダイナミックなサウンドを得ることに成功している。 ジミー・ペイジによるギター・リフがあまりにも強烈な個性を放つ「WHOLE LOTTA LOVE」や「HEARTBREAKER」といったヘヴィ・ロックの超名曲を筆頭に、静と動とがダイナミックに展開する「WHAT IS AND WHAT SHOULD NEVER BE」、HOWLIN' WOLFの「KILLING FLORE」をモチーフにしたエキセントリックな「THE LEMON SONG」、プラントのソフトな歌唱がはかなくも悲しげな哀愁を漂わせる絶品バラード「TAHNK YOU」、キャッチーで軽快なメロディを聴かせる「LIVING LOVING MAID (SHE JUST A WOMAN)」、サビにおいて迫力のあるヘヴィなギター・リフで迫る「RAMBLE ON」、ボンゾのドラミングが圧巻のインスト曲「MOBY DICK」、牧歌的なメロディとキラー・リフへとが同居する「BRING IT ON HOME」と、楽曲には一切の隙も見当たらない。 各メンバーの歌唱&演奏もライヴ感に満ちており、前作にも増して凄まじい迫力を伴っている。 個人的には、彼らの作品の中で最も好きなアルバムであるとともに、ロック史上においても5本の指に入る名盤であると信じてやまない。