RAINBOWとDEEP PURPLEのどちらが好きか?と問われたら、私は迷わずDPを選ぶ。だがそれは、RAINBOWがつまらないバンドだったということを言っているのではない。当然、偉大なバンドだと思うし、彼等の全カタログを見渡しても名盤ばかりで駄作は一作もない。 ベストはどれかという設問だと答えるのが難儀だが、好きな作品は?と訊かれると即座に挙げられる。ただし二作品だが。どちらか一つと言われると、これもまた難しい。 この『BENT OUT OF SHAPE』は好きな二作品のうちの一つだ。ジョー=リン=ターナーがVoをとっていたころの最終作だが、キャッチーさやポップさを散りばめた、ある意味万人受けするHRをかっちり作りつつも、リッチーのソロが楽曲を壊す一歩手前の鬼気迫るものになっているところが本作の特長だ。楽曲も粒ぞろいで、バラード系の2曲(②・⑦)は名曲。その他の楽曲も、ハードなものはハードにとツボをはずさず作られている。 個人的に最も好きなのは9曲目の「SNOWMAN」。虚空に消え行くようなローゼンタールのキーボードに、烈火のごとく燃え盛るブラックモアのギター。静と動の対比がみごとなこの曲が、本作のイメージを代表していると考える。いうまでもないが、傑作。
この作品ははもう今更僕が言うまでもないですが素晴らしいですよね。あまりに完成されていて初めは少し味気ないなぁと感じたんですが聞き込むうちにどの曲も好きになりました。特に「CAN'T LET YOU GO」「FIRE DANCE」が好きです。これはホントに誰にでも勧めることができると思います。やっぱりクセがないからかな。
中学生の時に新譜でした。POPなんで微妙に叩かれてましたよー。 ジョー・リン・ターナーの歌唱においての最高傑作。Can't Let You Goを聴いてあげてください。ハスキーな声なのに伸びやかで涙が出るほど上手いよねー。 ま、正直言うとリッチーのプレイにコレっつーのが少ないような気もするけど、それならAnybody There1曲あるだけでもいいじゃん?そういうアルバムなのです。 全体的にドライブ感を持続したままPOPに仕上げられていて、前2作で見られた古さと新しさの融合という方法論から1歩進められたアダルトでムーディな要素も散りばめられた究極の1枚ですね。
確かにロニーの頃と比べると、この曲は!という名曲は少ないですけど、本作はアルバムとして非常に良い!Risingとは違った魅力がある名盤ですね。 Can't Let You Go はレインボー全体の中でもかなりお気に入りの1曲です。サビ裏のオブリがたまらない!あとギターソロも短いながらかなり感動的。(しかし、PVの白いジョーは気持ち悪かった・・・) 疾走HRの名曲 Fire Dance, レインボーPOPの名曲 Street of Dreams Fool for the Night, Drinkin' with the devil・・・などなど、(危うく全曲挙げそうになってしまうほど)捨て曲なしで聴き所も満載。
数々の名盤の中でも最高峰。Rainbowの集大成と個人的には思える作品です。 様式美にあふれたStranded,Fire Dance,幻想の世界にいつでも連れていって くれるStreet Of Dreams、荘厳で美しく切ないCan't Let You Goなど、 各曲に個性があり、それぞれの世界観がありながら、アルバムとしては 統一感のあったりします。 文句なく20世紀の名盤です。
まあ、ポップなので賛否両論だと思いますが、俺はめっちゃ好きですよ。個人的に捨て曲なしのレインボー最高の名盤!レインボーはどのアルバムも完成度が高く、聴いてて飽きるものはなにもないですが、このアルバムはその中で一番よく聴いたアルバム。のちにリッチーはこのアルバムからのリフを紫の聖戦の中で再現します。再現するということはリッチーも気に入ってるのでしょう。ジョーリンの声も好き。お勧め曲はSTRANDED,CAN'T LET YOU GO,FOOL FOR THE NIGHT,FIRE DANCE,STREET OF DREAMS,DRINKING WITH THE DEVIL,MAKE YOUR MOVE
ポップだからイマイチ・・・って、あなたホントに聴き込んでるんですかとツッコミを入れたくなるこの完成度。 何もハードなだけが、様式美的空気だけが、Richie Blackmoreの魅力じゃありません。 そりゃ、様式美的空気こそ、思いっきし洗練されて薄れはしましたが、 しかし歌上手い、ギター上手い、曲美味い、展開巧い、って、ウマすぎますがな。 「Can't Let You Go」「Street Of Dreams」に感動しないヤツぁ人間じゃねぇ。 ・・・と、そこまで言い切らせてください。 どれだけハードなアルバムでも、音がハードだと、 メタルファン以外のウケってやっぱり悪いでしょ? (別にRainbowの他のアルバムがそうだと言ってるわけじゃないですが、たとえ話で) でもこのアルバムくらいの音像なら、どんな人にだってウケるでしょ? 間違いなく、AORメロディアスハード史上最高レベルです。 ホラ、Richie本人も言ってるじゃないですか、"Bent out of shape"(型に嵌らず形を変える)って。 そういう姿勢で臨んできたRainbowの、文句ナシのone of 最高傑作ですね。
発売から20年を経た現在、このアルバムを聴いてみてもやはり良く出来ているという評価は変わらない。 約10年に渡るバンドの歴史の中で「Straight Between The Eyes」と本作は所謂ポップ路線の傑作と私なりに評価している。 ジョーのヴォーカルは絶好調で時に神がかり的ですらあるし、⑥におけるリッチーの芸術的なギターソロやレインボーの懐の深さを感じさせてくれる名曲⑦など聴き所満載である。 某音楽雑誌の編集長の後押しが無くとも本作の評価が高いに違いないことは疑いようのない事実だろう。
1曲目のStrandedがあまり好きではなかったので、前2作に比べ掴みのインパクトは弱かったのですが、名曲Can't Let You GoからSnowmanまでの流れはとても良いですね。それでも楽曲の完成度はDIFFICULT TO CUREに半歩譲ると思うんですが、ジョーリンターナーの哀愁に満ちたヴォーカルが素晴らしく、このアルバムを名盤と言えるレヴェルに引き上げてますね。
初期レインボーとは対極のこの作品。 全体的にかなりメロディアスで、HR色は影を隠している。 その代表がCan't Let You Go、Desperate Heart、Street Of Dreamsの三曲。 その中にStranded、Fire Dance、Drinkin' With The Devil、Make Your Moveが新鮮さを引き立てる。 後期レインボーといったらこれ。
最初から最後まで、まったく退屈しない1枚。 確かに「息をつかせぬ」という感じではないので、音楽にスリルを求める人たちには駄作と評価されてしまうでしょう。でも、「良質の音楽」を求める人にとっては、必携です。 このアルバムを否定するのは、「Raign In Bloodは速くていいけど、こんな遅いSLAYERは聴きたくない」としてSouth Of Heavenをバッサリ切り捨てた、守備範囲がとてつもなく狭い人たちと一緒だと思います。 音楽を聴いてどう感じるかは人それぞれだから、このアルバムを「つまらない」と思う人のことをとやかく言う気もありません。でも、正直「このアルバムを良いと感じることが出来て、俺ってラッキー」とは思います。 そうそう、「IN ROCK」の25周年記念盤に入ってた未発表曲の中に、Make Your Moveのフレーズが使われてる曲がありますね。そんな時期から使ってたフレーズを焼きなおして作った曲だったんだなぁ・・・・
このアルバム、最近久々に聴いた。実におよそ10年ぶり。月並みだけど、実に充実した作品だな、と改めて感動。 本作でのリッチーのプレイ。なんていうか"素晴しくアーティスティック"だなと。『DOWN TO EARTH』以降の"ポップ路線"っていう流れの中で、"楽曲の中でのギターの立ち位置"が一番しっくりきてるかな、と。時に荒々しく、時にさりげなく、駆け引きに満ちた絶妙なプレイ。それまでの"押し付け"的な印象や薄っぺらさもなく、素直に曲中に溶け込んで非常に印象的な響きを放っていると思う。 よき理解者でもあるロジャーのプロデュースに磨きがかかり、リッチー以外のメンバーは、ジョーを中心に、楽曲の根幹構築へ最善を尽くし、その土台の上にリッチーのサウンドを効果的に取り入れるような、楽曲主義的なサウンドメイクがようやく確立したのかなと。それゆえ、リッチーのプレイに無駄や散漫さは全く感じない。 特に「Cant' Let You Go」は絶妙。「Smoke on the water」のAメロ的なバッキング、盛り上がりでのコード弾き、サビメロを追いかけるような単音弾き、そして緩急あるメロディアスなソロ…。普段どおりのリッチー節に見えるけど、常に楽曲が彼のプレイをリードしているように聴こえる。それだけ楽曲自体が充実し、リッチーとは離れた場所でも存在できることによって、新たなリッチーの立ち位置を作ったのかな、と。 こんな感じで、楽曲を楽しみながら自由なリッチーを感じることが出来るという、優れた作品ではないかな、と思う。 その試行錯誤のために、それ以前の3作品が存在するのかもしれない・・・ぐらいに。 本作で一幕を下ろしたRAINBOWに続いたDPは、この時期のRAINBOWサウンドに近いとされているけれど、リッチーとロジャー的には再びこの"立ち位置"を牽引しようと、ギラン/ロード/ペイスと対峙し、今ひとつしっくりこなかったか、もしくは飽きてしまったか・・・再びリッチーは袂を分かってしまう・・・。単に、ギラン/ロード/ペイスと、ジョー/ロゼンザール/バーギとの比較、というわけではないと思うけど。 いずれにせよ、この作品がリッチーの長いキャリア中の"ピークのひとつ"なわけで、彼を楽しむ上で避けては通れない作品であることは否めないと思う。
ジャーニー、TOTO、FOREIGNERも好きで良く聴きますが、彼らに「Cant' Let You Go」や「FIRE DANCE」のような曲は作れないです。 リッチーならではのソロも曲と良くマッチしていて、いくらアメリカを志向しても、結局はヨーロッパが滲み出てしまう。 リッチーが独自に積み上げたキャリアと、当時の産業ロックが融合した唯一無二の音楽世界が展開されています。 全体的に小粒な感じはするけど、存在価値は十二分にある作品と思います。
とにかく曲がイイ!「Can't Let You Go」「Street Of Dreams」「Desperate Heart」… まぁラストの曲だけちょっとイマイチだけど(笑)、それを差し引いても充分に超名盤でしょ。 ジョー時代では「Difficult To Cure」と並んで好き。 ロニー時代、グラハム時代、ジョー時代それぞれに味があるのがRainbowのいいところ。 それはリッチーがヴォーカリストの生かし方が上手いから。 オレは「Rising」も「Long Live Rock'n'roll」も「Down To Earth」もコレも超好きだよ。
1983年にリリースされた7thアルバム。全10曲で43分の作品。 これも非常に良いアルバムですね。ジョー在籍時ではベストといっても良いのではないでしょうか。 ジョーのヴォーカルはさらに磨きがかかってるし、楽曲もメロディアスで良い曲が多い。 ②"Can't Let You Go"・④"Fire Dance"・⑥"Desperate Heart"・⑦"Street Of Dreams"は特に大好き。 でも,こんなに良い作品を作り,ラインナップも安定してきたRAINBOWがここで終わってしまったのは寂しい。 リッチーにはRURPLEよりもRAINBOWを続けてほしかったなぁ。