1986年3月24日、Warner Bros. Recordsよりリリースされた7thアルバム。
前作『1984』に伴うツアーが終了すると、David Lee Rothはソロ活動を開始し、1985年初頭、初のソロ作品となるミニ・アルバム『Crazy from the Heat』を発表。そして、本作のためのリハーサルには参加せず、そのままVan Halenを脱退。バンド側は、当時ソロ活動をしていたSammy Hagarと接触し、9月にはEdward Van HalenがSammyのステージに飛び入りした。
デビュー当時からVan Halenの作品をプロデュースしてきたTed Templemanは、David Lee Rothのソロ・アルバム『Eat 'Em and Smile』に携わっていたため、バンドはForeignerのMick Jonesを起用してアルバムを完成させる。Edward Van Halenは「Why Can't This Be Love」「Dreams」「Love Walks In」でキーボードを使用。また、「Get Up」「Summer Nights」では、Eddieはトランストレム(アーミングを行った際、全部の弦の音程が同じ高低差で変化するシステム)を搭載したスタインバーガー社のギターを使用。
アルバムはVan Halen初の全米1位を3週連続で獲得した。先行シングル「Why Can't This Be Love」は全米3位に達し、更に「Dreams」(全米22位)、「Love Walks In」(全米22位)、「Best of Both Worlds」(ビルボード・メインストリーム・ロック・チャート12位)、「Summer Nights」(メインストリーム・ロック・チャート33位)もシングル・ヒットした。「Good Enough」は、1987年公開の映画『Spaceballs』で使用された。
本作に伴うツアーでは、Sammyも一部楽曲(Eddieがキーボードを弾く曲や、自分のソロ・アルバムからの曲等)でギターを担当。その模様は、DVD『Van Halen - Live Without a Net』で確認できる。
これまでに、アメリカだけで600万枚以上(RIAA:6x Platinum)のセールスを記録している。
Recorded:November 1985 – February 1986 at 5150 Studios, Studio City, CA
Producer:Mick Jones, Donn Landee, Eddie Van Halen, Van Halen