Liv Moonを経てBabymetalとのお仕事もこなす若手辣腕ギタリストの一人、大村孝佳がシンガーにアカネ・リブやラッセル・クロウ、LIVEでも共演を果たしたマーティー・フリードマンなど多彩なゲストを迎え入れ2013年にリリースしたソロアルバム。速いパッセージを織り込んだメロディックなギタープレイは健在。曲を殺さない弾き倒し方もカッコ良く決まり、ここ数年、自身のソロ以外での活動が無駄になっていない事を見事に証明してくれました。テクニックに埋没しない、聴かせる事と凄技で聴き手を圧倒する事の離れ業を見事にやってのけているようで、その充実したプレイを前に個人的には聴いていてワクワクゾクゾクとさせられましたね。 情感たっぷりなインストナンバーからマーティーとのバトルまで収録、歌モノも歌い手の資質を考えた適材適所にはめ込んでおり、その辺りにも不満はないでしょう。日本人好みのメロディックメタルサウンドを多くにリスナーを惹きつける要素も大。Babymetalとのお仕事を契機に、ここで一発名前を挙げて欲しいですね。
日本の若きギタリスト、大村 孝佳さんの初めての作品です。インペリテリが「Pedal to the metal」発表した時、インペリテリが弾いている様子を見たいなあと、オマケDVD目的でヤングギターを買って、その時に大村さんも知りました。 そして、1stアルバムがヴィタリ・クープリのプロデュースということで、ひょっとしたら彼のプレイも聴けるかも?と半分ヴィタリ目的で入手した今作。 全5曲ながらとにかく素晴らしい!正統派でクラシカルなまさにインペリテリが聴かせたような曲が満載です!アップテンポな曲はもうリフが正統派寄りのガツガツな感じで、まさにインペリテリなのが好印象でした。スローな曲もメロが良好でいいですよ。 ゲストもゴージャスです。マーク・ボールズやらが参加しています。ヴィタリのキーボードもやりすぎない程度に曲を盛り上げていて素晴らしい!彼のことだから、大村さんシカトして弾きまくったりしないか不安でしたが、あくまで控えめなオルガン系の音で速弾きし、速いのですが目立たないし、弾く量も控えめで実にいい仕事してます。曲を盛り上げるのも実は上手いのねと再評価しました。スローな曲のバックでさりげなく聴こえるピアノがかなりいいんです。 さて、肝心の大村さんのプレイですが、とにかく速い速い!インペリテリが好きな人なら一聴の価値ありです。メロディアスな部分はメロディアスだし、これからが楽しみなこと間違いなしです! ここで一つ、この作品を聴いて思うことは、大村さんがインペリテリから影響を受けたと語っていた通り、そのリフの作り方やギタープレイから確かにインペリテリからの影響を受けているなあというのがハッキリ分かるということです(ビデオクリップのインストは特に)。ということは、やはりインペリテリは一ギタリストとしてそのスタイルをきちんと確立しているんだということの証になるのではないでしょうか。