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METROPOLIS (2010年)
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METROPOLIS
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解説 - METROPOLIS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2018-08-26 16:55:26)

英国のベテランバンドは久しぶりに復活を果たしリリースしたアルバム。威厳に満ち溢れた職人技が冴えわたるAOR調のロックナンバーは、潤いと色彩美に溢れた名曲が目白押し、歌を聴かせるアレンジ、その合間をぬように深みを与えるキーボードと邪魔しないハードなギター、皆が一体となり聴かせる事を念頭に置いた楽曲に隙など見当たらず、歌モノロックを愛する方のオアシスとなる極上のサウンドを手掛けています。
まぁ、この手の音は無難だしスリルはないかも知れません。また走るのがへヴィメタルという認識の上では、この聴かせる路線に眠たくなるでしょうが、フックに富んだ哀愁のメロディに泣かされたいと思うマニアなら手にとって損はしないでしょう。
上手いバンドだよなぁ。単なる過去の焼き回しで終わらないフレッシュ感も持ちこんでいたのが素晴らしい。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2022-04-14 01:12:29)

5th『PARPHERANALIA』(’96年)を最後に活動停止状態に陥るも、復活を遂げた00年代以降は良作を連発して現在まで好調な活動を継続する英国のFM。『バットマン』のパロディ的なアートワークが目印の本作は、再始動の狼煙となった’10年発表の6thアルバムです。
FMの熱心なファンとは言い難い身ゆえ、当時は「あれ?いつの間にか復活してたんだ」ぐらいの認識であり、本作も発売から数年後に中古で購入したぐらいだったのですが、いやこれが本当に素晴らしい出来栄え。FMと言ったらブルージーな味わいが個性と思っておりましたが、当然そうしたエッセンスを端々に散りばめつつも、本編においてそれ以上に印象に残るのはメロディの泣きや哀愁といった部分。
シンプルな音作りのもと、やたら無骨に刻まれる1曲目のGリフが聴こえて来た時は一瞬「げっ」と嫌な予感を覚えたものの、聴き進めるに従ってそれが杞憂であったことがハッキリします。1、2曲目と様子見モードだった聴き手を一気に惹き込む哀切に満ちた③、ライブ映えするキャッチネスと美しいハーモニーを併せ持った⑥、ピート・ジャップの泣きを湛えたGが胸を打つ⑫、アルバムを雄大かつ感動的に締め括る⑬といった強力なキメ曲が要所を引き締め、全14曲収録という長尺もダレさせませんし、それらをエモーショナルに彩るスティーヴ・オーヴァーランドの絶品の歌声も健在。FM解散以降も絶えず様々なバンド/プロジェクトに参加して自慢の歌声を披露してきた御仁ゆえ、当然と言えば当然の話ですが。
「FMって地味なブルーズ・ロック・バンドでしょ?」との先入観を持っている方に是非聴いて頂きたい1枚。復活作として文句なしの出来栄えですよ。



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