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I WAS BORN IN OKINAWA
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I WAS BORN IN OKINAWA
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解説 - I WAS BORN IN OKINAWA
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1. 失恋船長 ★★★ (2013-01-23 10:00:17)

沖縄が生んだ実力派女性シンガー、喜屋武マリー率いるMEDUSAの3rdアルバム。1989年リリースと言うこともあり国内向けのサウンドですから沢山の制約もあったでしょう、昭和歌謡テイスト満載の赤面モノの歌詞やメンバーの歯軋りが聞こえてきそうな迫力のない低音と薄っぺらいサウンド、無駄に前に出されたキラキラとしたキーボードの音色と生粋のメタルファンに聞かせたら胸倉をつかまれそうな、媚びたサウンドに難色を示す人もいるでしょう。かくゆう僕も購入当時はまともに聞くことなくCDラックの底に直行でしたが、年輪が許容範囲を広げ奥行きを持たせてくれます。今こうして聴くとよく考えられた歌謡HM/HRサウンドが堪能できる好盤なんですね。歌の上手さは折り紙つきな喜屋武マリーの艶やかで張りのある歌声は勿論ですが、歌心のあるギターも制約を突き破るかの如く派手目のギターソロを聞かせてくれバンドとして実力の片鱗をまざまざと見せ付けてくれます。ショッピングセンターのBGMのような音使いを強いられているシンセの音色に涙を誘われますが、このバブリーな雰囲気に当時の音楽シーンのあり方を強く感じさせられますね。彼女の自叙伝とも言える映画「Aサインデイズ」の主題歌「愛は限りなく」も収録された歌謡ナンバーとハードロック色の強い楽曲とのかみ合わせに微妙な違和感を覚えつつ(アルバムの8曲目ブロンディの名曲カヴァーCALL MEの日本語ヴァージョンのダサさに昼ドラのような低予算感を覚え、9曲目に収録されているネルソンやマライヤ・キャリーでも有名なWITHOUT YOUのLIVEヴァージョンを聞き比べると分かってもらえるような気がします)気分にあわせツマミ食いをしながら楽しみます。ひよりたい気分にはピッタリの適度なハードさと根底にあるロック精神に共鳴しあいながら楽しみますね。実力派メンバーが奏でる歌モノロックの根底にある沖縄ロックの真髄を是非とも体験して欲しいです。



2. 火薬バカ一代 ★★★ (2024-10-02 00:13:29)

沖縄出身のシンガー/ソングライターKYAN MARIEこと喜屋武マリーが、MARIE WITH MEDUSA名義で'89年に発表した1stアルバム。(キャリアとしては3作目)
BADFINGERの“WITHOUT YOU”やパット・ベネターの“HEARTBREAKER”、HEARTの“BARRACUDA”といった70年代ロックの名曲をカヴァーしていた渋めのデビュー作『MARIE FIRST LIVE』(’83年)しか聴いたことがなかったのですが、本作では一転してポップな躍動感を増した楽曲をシンセサイザーが派手に彩る、「時はまさに80年代末!」といった趣きのバブリーな歌謡メタル・サウンドが炸裂。同時代のアン・ルイスに通じる音楽性というと伝わり易いでしょうか?(実際彼女が作詞を手掛けている楽曲も収録)
軽薄な音作りや、過剰に鳴らされるシンセ、時代を感じる日本語詞に赤面を誘われる向きもありましょうが、マリー姐さんのパワフルな歌唱と、その歌い回しのカッコ良さもあってか個人的には歌詞の臭みは然程気になりませんでしたね。また作曲とアレンジを中島優貴が手掛けているだけあって収録曲自体は高いクオリティを維持。景気よく疾走する①⑤や、ノリ良くキャッチーな③といった華やかなHRナンバーの数々はもとより、やはりこの人の真骨頂はバラード系の楽曲にこそあり。CHAR提供のソウルフルな④、自身の半生を映画化した『Aサインデイズ』の主題歌でもあった⑦、再録されたBADFINGERの名曲カヴァー⑨における聴き手のエモーションを喚起する熱唱ぶりにゃグッとこないわけがないですよ。
ジョージ紫&マリナーだって再発されたご時世ですから、是非彼女のカタログのリイシューもお願いしたいところであります。



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