正統派ベテラン格german power metalここにあり。 ドイツ産パワー、北欧系メタルバンド、2nd。日本盤は現時点では発売されていない。まずはじめに言いたいのは、日本人はドイツのバンドが好きだ。だから、本国ではさして人気がなくとも、ここ日本では華々しく先行発売となり、live経験も少ないのに、来日公演、といったvip扱いされてる、バンドが少なくない。それは実力がどうのといった問題ではない。はっきり言うと、私もドイツびいきである。だが、なぜ本当に実力のあるバンドが過小評価されてしまうのか。それはこのアルバムを聞けばわかる。一聴に如かず、である。 Ronnie James Dioばりの力強いvo, Oliver Oppermann。私は彼を全く知らないけれど、素晴らしいシンガーだ。ややプログレッシブ気味さが垣間見られ、それらが知的さを醸し出し、楽曲全体をバランス良くまとめている。そしてどの曲も彼の手腕によって楽曲のレベルアップしているのではないかと感じさせる、gのKai Reuter。メタル畑ではない彼のプレイは、まったくもって土台ありきのリズムギター、流麗なギターソロ、パーフェクトだ。そしてプロデューサーとして名高い、Michael Wagenerでさらなる安定感が感じられる。