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NUMINOUS (2011年)
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NUMINOUS
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解説 - NUMINOUS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-08-26 06:45:52)

2011年発表の1st。

数多くの良質なプリミティブ・ブラックの音源を世に送り出しているレーベル、Northern Heritageからのデビューアルバムとのことですが、またもや素晴らしいバンドを見出してきましたね…。
路線的には、ツタツタ2ビートで疾走するパートを中心に据えた展開といい、高音域のノイジーさを強調した、目の粗いプロダクションといい、典型的なプリミティブ・ブラックのスタイルを踏襲したものですが…リフやメロディ、音作りにしろ、このジャンルの中でも邪悪さや不穏なムードに特化したような作風が特徴。

不協的なリフにより、漫画等で主人公が猜疑心に囚われ、景色が歪んで溶け出していくシーンを連想するような、ドロドロした空気感を醸し出し、そこに闇が世界を覆い尽くしていくような、スケールの大きいどす黒さを感じさせるメロディをトレモロで挿入していくスタイル。ヴォーカルが低音がなりで、尚且つ埋もれがちなプロダクションになっているのも、深淵から呪詛が響き渡っているかのようで、邪悪なムード作りに一役買ってますね。プリブラの様式を踏襲しながら、緩急やメロディの濃淡でしっかりドラマ性を演出しているし、曲の質も非常に高いと思う。

一応フルアルバム扱いながら、1曲目のオープニングを除けば4曲で約30分という演奏時間の短さこそ残念ですが、これはNorthern Heritageのリリースの中でもトップクラスに素晴らしい作品だと思う。邪悪過ぎて逆にどこか厳かさすら漂っているような、ブラック特有のカルトな雰囲気に満ちた作品ですので、プリブラが行ける方には是非聴いて欲しい所。かなりお勧めです。



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