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ENFEEBLING THE THRONE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-03-25 11:02:31)

2011年発表の2nd。

近年のBEHEMOTHを始めとして、ブルデスの激しさや圧迫感とブラックの宗教的な禍々しさを両立させた音楽性を持つバンドがいますが、RAVEN WOODSもそんな中の一つですね。分厚いリフとド迫力のドラム、野太い怒号による威圧感はBEHEMOTHに匹敵すると言っても過言ではないと思う。近年のBEHEMOTHよりトレモロの頻度は高めですが、北欧のバンドの寒々しさより、血腥いような禍々しさを強く感じるメロディが多いのが、フィジカルな迫力のある音と実に良く合ってますね。

また、この手のブルータリティで押すバンドってどうしても曲が似通ってしまいがちですが、この作品はスラッシーに畳み掛ける曲や、全編に妖しくメロウなギターメロを取り入れた曲、アコギやパーカッションを用いた儀式的パートを大胆に取り入れた曲もあり、曲の作りにバリエーションを付けてくれてるので、アルバムとしても起伏のある、ラストまで緊張感を保った仕上がりになってますね。個人的には儀式的パートで尺八っぽい音を使ってるのが妙にツボったり。

この手のブルデスとブラックの長所を併せ持ったスタイルのバンドの中でも、相当レベルの高い一品に仕上がってると思う。このバンドはトルコ出身ですが、BEHEMOTHの「Demigod」やHATEの「Erebos」辺りのポーランド産デス/ブラック作品が好きな方には特にお勧めです。



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