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First

所謂、ウンコたれバンドブームの流れの中でデビューを果たした名古屋の実力派バンドのデビュー作。当時のワタクシは、完全にJ-POP系は勿論だが、バンドブーム全般を馬鹿にしていた、お子様だったので、聴く耳すらもっていなかった。今や定額制で音楽を楽しむ時代。青春時代の甘酸っぱい想い出も手伝い、このバンドの事は記憶に合った。特に女性シンガーの田村直美さんが、当時のシーンでは群を抜いて唄が上手かったのもあり、久しぶりに聴いてみたのだが、あくまでも芸能界だ。その枠組みの中で精一杯ロックをやってみた感じなのだが、バシバシとタイトなリズムを刻むドラム、良く動くベースはボトムを支え、いかにもJ-ROCKってミックスなのだが、これくらは許してよと、ハードに迫るギターも実にエモーショナルであり、このバンドの本気は、どこにあるのかと思うのだが、70年代のロックを引き継ぐ本格派の音楽性は、どのように当時シーンで受け止められていたのか興味がある。少々本格派過ぎるのではと思うのだが、当時は、そんな深い事は思わず、ハードじゃない、走らないで終了だった。今聴いても、甘いなぁと思う部分もある、それでも、真のあるロッカーが揃っていたんだろうなぁというのは推察出来る。これ以降の作品を聴いた事もないし、手も出していないのだが、この季節になると思いだす、青春時代のエピソード、そのおかげで思いだした。このバンドの1st。弾け過ぎない、本格派の大人びいた日本語ロックのカッコ良さ。派手なヴィジュアルや、話題性とは違う魅力をもつバンド、こういうバンドって受け皿がないのだろうが、雨後の筍の如く表れたバンドブーム群とは一線を画す本格派の音に、今でも需要は十分にあるでしょうね。

この唄があるから、北島健二にカーマイン・アピス、トニー・フランクリンが加わり、もう一度動き出したんでしょうね。

失恋船長 ★★ (2019-12-24 20:21:31)


First


まずはファーストから!名盤!

versus ★★ (2004-10-31 16:28:00)