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METAL FROM HELL (1986年)
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METAL FROM HELL
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解説 - METAL FROM HELL
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1. 失恋船長 ★★ (2012-01-14 02:17:43)

US産の正統派パワーメタルバンドの1986年リリースの1st
我が家のオーディオデッキが壊れたのかと思うほどの音質の悪さに驚かされます
(Voが前に出ずぎでバックのサウンドが隣町の盆踊りの音が漏れて聴こえるレベルの薄っぺらさ)
マニアご用達のパワー漲るサウンドに食指を動かされる前に当時は段ボール箱の底に埋もれる。
後に普通のメタルサウンドの新譜が聴けなかった時代に掘り起こし評価を改めたものです。ごり押し感満載の極悪パワーメタルサウンドを堪能出来ますね。狂人のようにわめき笑い狂う様がおぞましい初期ブラックメタルな⑤など面白く、バックで聴こえるコーラスも墓場の下からの呻きを感じをさせアレンジ一つと処理の仕方で大きく飛躍出来るサウンドでしたて。すべては地下室の隠し部屋から漏れて聴こえるような音質がなせる技で良くも悪くも今作はこのペラッペッラなサウンドが妙味なのです。割とキャッチーな歌メロも聴けるしトタバタ喧しくキレの悪いドラミングもUS産B級メタルサウンドならではだし愛すべき点は多いが万人向けではありませんね。マニアックなサウンドがお好みの方にそっと教えます。久しぶりに通して聴いたけど音悪いわ。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2015-02-25 23:05:40)

コロラド州ボウルダー出身のサタニック・メタル・バンド、'86年発表のデビュー作。
初聴時は、オーディエンス録音の海賊盤と聴き紛う低劣な音質と、全メンバーが「他パートのことなんざ知らねぇよ」とばかりに、好き勝手荒れ狂うOPナンバーのアバンギャルドっぷりに「何じゃこりゃ?」とドン引きしてしまいましたよ。
しかしこうして改めて対峙すると、それ以上に耳奪われるのは、禍々しさと荘厳なドラマ性を併せ持ち、最もエピカルだった2nd~3rd期のMANOWARに、イタリアン・オカルト/ホラー映画のサントラを強引にトッピングしてしまったかの如き楽曲の劇的さ。特に、高圧的歌唱で大仰な雰囲気を盛り上げるハリー・コンクリン(Vo)が良い仕事しまくりで、流石JAG PANZERにTITAN FORCEにこのバンドと、カルト・メタル街道一筋に歩んで来られた御仁だけのことはあると。
そもそも、エリック・アダムスばりのパワーVo、厄いリフを騒々しくハジくG、独特過ぎるタイム感で派手に暴れ回るリズム隊は、崩壊寸前のようでいて実は均衡を保ってるようにも聴こえ、このギリギリ綱渡り感が異様な迫力を放つ②⑤は、唯一無二の個性が黒光りする邪教メタルの名曲。スピーディに炸裂する③や、SATAN'S HOST流“審判の日”といった趣きの⑧のカッコ良さも只事じゃありませんて。
はっきりと聴き手を選ぶ作品なれど(本当に音が悪い)、まさしく「カルト」な魅力が詰まった1枚です。



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