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JESTER RECORDS
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SEASON OF MIST
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V
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アヴァンギャルド/エクスペリメンタル
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ブラックメタル
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プログレッシヴ
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北欧
VIRUS(NORWAY)
THE AGENT THAT SHAPES THE DESERT
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1.
Usher-to-the-ETHER
★★★
(2011-07-06 23:23:32)
2011年発表の3rd。
ラストの曲ではGarmがゲスト参加。
前作でアンサンブル志向をより強めた彼らですが、今作も前作同様の路線ですね。ムラサキ色の煙が物理法則に反して妙な対流を起こすようなバンドの絡みに脳みそを捏ね繰り回されながら、普通の人とは見てる世界がズレてる狂気の哲学者の独白めいたヴォーカルの演説に説き伏せられる、悪趣味が一周回って高尚に聴こえたり聴こえなかったりする(笑)、代替の効かない世界観を持ったアヴァンギャルドメタル。もう初っ端から「よくここまで気持ち悪くギターを掻き鳴らせるなぁ…」と変に感心(笑)。
ただ、随所で聴かれる、前述の気持ち悪い掻き鳴らしといい、調子っぱずれなアンサンブルが狂気の潮の満ち引きを表現するような展開だったり、幽霊に背中を撫でられる様なギターのフレーズを、背筋を這い上がる悪寒のようなベースが引き継いだり、耳に引っかかるポイントがより増えた印象。目印となるポイントが多い分、前作よりオリエンテーリングしやすいアルバム…ではあるんですが、掴み所が増えたのに決して本質は掴ませないような底意地の悪さは相変わらず。むしろミスディレクション的な意味で前作より性質が悪くなってる気も(笑)。聴いてると間違った方向に啓発されそう。
そういう訳で、期待通りの作風に満足できるアルバムでした。単純に、気持ち悪さがフックとなって耳に残るアンサンブルは、私にとっては聴いてるだけで楽しいんですよね。漫画「HUNTER×HUNTER」で、ポックルがネフェルピトーに脳みそを弄られてる場面がありましたが、あれを見て「気持ち良さそう…」と嫉妬したほどのド変態は、是非この作品を聴きましょう(笑)。
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