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BLOOD MONEY (2008年)
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BLOOD MONEY
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解説 - BLOOD MONEY
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2011-05-25 20:33:02)

新たにPERSUADERのメンバーの助力を得て正式にバンド体制を整えたGUILLOTINEが、11年ぶりに発表した2ndアルバム。(邦題は『血染めの札束(マネー)』)
デビュー作『UNDER THE GUILLOTINE』は、ドイツ勢を主とした、80年代のマイナーなスラッシュ・メタルに対する深い愛情に満ち溢れた好盤だったが、今回はそこから一気に洗練の度合いを高め、SLAYERに代表される正統派スラッシュ・メタル路線へと接近。
カミソリの如きGリフのインパクトに関しては『UNDER~』に軍配が上がるものの、エド・レプカ画伯が手掛けたジャケット・アートワークから漂う風格に、格段の向上を遂げたサウンド・プロダクションや演奏のタイトさ、そして、ツインG編成への移行により迫力とドラマ性をいや増した楽曲の数々・・・と、総合的な完成度の高さでは間違いなく本作の方が上。(各曲に付けられた仰々しい邦題もイイ)
PERSUADERのエフレム・ユンツネン(Ds)が小気味良く叩き出すスラッシュ・ビートに乗って、攻撃性のみならずキャッチーさ(←これ重要)も備えた楽曲が次々に繰り出されるアルバム前半の痛快さは特筆モノで、殊に、2本のGが劇的な絡みまで披露してくれる④、尋常ならざるテンションの高さで突っ走る⑤は本編屈指の名曲。
マニアによるマニアのためのマニアックなサウンドが炸裂しまくった前作に比べ、チープさが完全払拭されて、より間口の広い層に受け入れられる充実作に仕上がった1枚。GUILLOTINE入門編としてどうぞ。



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