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The Power of the Night

母国カナダのミュージック・シーンにおいて殿堂入りを果たすシンガー/ソングライター、スタン・メイズナー(最近だとマイズナー表記)が、キム・ミッチェルとの活動で知られるピーター・フレデッド(Vo)と組んで立ち上げたニュー・プロジェクトの唯一作('00年)。
実のところプロジェクトとしての実体はなく、彼らが暇を見ては80年代からコツコツと作り溜めて来たものの発表する機会がなかった楽曲の蔵出し音源集らしいのですが、でもこれだけ出来が良ければ細かい経緯なぞどうでもいいよねと。
ポジティブなフィールに満ちた曲調に、仄かな哀愁入りメロディを振りかけた、実にカナディアンな(?)サウンドは、スタン・メイズナーのスタジオ・アルバムと同一路線を行くキャッチーに洗練されたポップ・ロック。歌だけピーターに任せ、それ以外は作曲/アレンジ/演奏/プロデュースまで一人でこなしてる点も同じ。重厚なプロダクション等、本作の方がちょっぴりHR/HM方面に寄せてる感じが無きにしも非ずですが、飽くまでほんの少し。
③⑤⑦⑪といったところを手始めに、心ニクイほどサウンドにフックを行き渡らせる、メロディ職人の曲作りの手腕の冴えに満腹な1枚であります。

火薬バカ一代 ★★★ (2015-02-18 00:02:39)


The Power of the Night

メロハーというより、AOR色がかなり濃い。
趣味から外れる。

cozy_ima ★★ (2006-12-22 21:58:00)


The Power of the Night

MTMレーベルの中ではダントツのNO.1。カナダのシンガーソングライターであるスタン・マイズナーは、84年にアルバム「DANGEROUS GAMES」でデビュー。86年にセカンド「WINDOWS TO LIGHT」、92年にサード「UNDERTOW」という具合に自身の作品を発表する傍らで、ダービー・ミルズやリー・アーロンなどに曲を提供したり、映画の音楽を手掛けたりしています。このアルバムは、そんなスタンマイズナーが10数年に亘って書き溜めた11曲を作品化したものです。三枚のソロ・アルバムでは自らがVOを取っていますが、本作ではピーター・フレデットなる人物を起用しています。これが大正解。ちなみに②は映画「13日の金曜日8」(だったと思う)にも使われています。カール・ディクソン、エディ・シュワルツ、スティーブ・ドーフ、フレッド・モリンなど錚々たる顔ぶれが競作陣として名を連ねており、当然ながら捨て曲などありません。特に⑥以降の盛り上がり方は尋常じゃないです。路線としては同じカナダのティム・フィーハンやスタン・ブッシュ、ジョン・パーなどに近いですが、とにかく未聴の方には一度聴いて頂きたいです。

タコスケ ★★ (2004-11-26 02:38:00)