不作の90年代にあって、最高に素晴らしい正統派のハードロック。60年代テイストとブルーズフィーリングがあってしかも力強い。READY FOR THE COMMON MAN,MEDICIN MANあたりはもちろん素晴らしいが、パワーバラードのLET THE HEARTACE BEGINも心にしみる最高のロックバラード。ギターソロもジョンサイクスに肉迫するような美しいソロ。 しかしこうした名曲の数々を最高レベルにパッケージしたデュアン・バロン&ジョン・パーデルのプロデュースの良さがあってこそだ。全てがうまく噛み合った奇跡の1枚。
風格溢れる力強い楽曲と手堅い演奏が堪能できる一枚。 楽曲にはブルーズのみならず、ソウルミュージックや60年代サイケムーブメントあたりのエッセンスが垣間見られると感じました。女性コーラスやスラップベースなどが効果的に使われています。 結構個性が強いため正直好き嫌いが分かれるかな~と僕は思うんですが、非常にエモーショナルで深みのある曲が多いので、じっくり聴き込む方は気に入るのでは。 とは言え「READY FOR THE COMMON MAN」「MEDICINE MAN」あたりは王道HRで単純にカッコいいです。 で、やはりバンドの看板たるデイヴ・キングの歌唱が素晴らしい。単なるハイトーンではなく必死さが伝わると言うか、熱い感情の込められた高音を聴かせてくれます。声を張り上げた時の力強さ・芯の強さも出色。 独特の包み込むような音色でメロディ豊かなプレイを披露するマンディ・メイヤーのギターもいい。 この1枚で速攻解散したのが悔やまれます。