>野崎さん ①ヴェノムがネオクラやってるようなバンド。 真っ先に初期CHILDREN OF BODOM(あと同系統でNORTHER)が浮かんだんですが、VENOMと比較するにはちょっと整いすぎでしょうか。 NOCTURNUS『THRESHOLDS』は、デスメタルにしてはかなりソロがクラシカルな速弾きでピロピロしてて、邪悪さ以上に流麗さを感じます。ただこれも整合感があります。 ブラジルの爆走ブルデス・バンドKRISIUNはテクニカルながらも荒々しく、ギター・ソロが凄まじい速弾きですが、イングヴェイあたりと比較するには臭いメロディに欠けるかもしれません。 ②パンテラ「脳殺」から完全にキャッチーさが抜けたようなバンド。 『脳殺』は個人的にヘヴィ・ミュージックの理想のひとつで、私もこのアルバムを超えるようなものを探しましたが、匹敵するものはあっても、超えると断言できるものはなかなか見つかりません。彼ら自身のつくった作品でも。 SUFFOCATIONは、ちょうど私もヘヴィなのを求めていた時に買って満足した経験があります。『EFFIGY OF THE FORGOTTEN』『PIERCED FROM WITHIN』『SOULS TO DENY(日本盤は『DESPISE THE SUN』入り)』はどれを買っても素晴らしいです。ただブラスト疾走するデスメタルなので、パンテラとは系統が違いますが。 以下、個人的に『悩殺』と同じような感覚で聴いている(いた)ヘヴィ・グルーヴ系の作品。あからさまにデス/グラインド/ドゥームなものや、ヒップホップ系と陰鬱すぎるものは外してます。 MESHUGGAHなら『NOTHING』は速さ控え目で良いです。 HELMETの『MEANTIME』は私もおすすめです。パンテラよりもう少しクールで、音づくりが乾いています。 PRONG『CLEANSING』・・・これが一番、雰囲気的に近いものを感じます。 MACHINE HEAD『THE MORE THINGS CHANGE...』・・・1stはちょっと「速さ」が強く、3rd以降はヒップホップ色が出るのでこの2ndが近い音でしょうか。 SEPULTURA『CHAOS A.D.』・・・脱スラッシュして重くなっています。トライバル色もまだ控え目。 TESTAMENT『LOW』・・・脱スラッシュして重くなっています。 ANTHRAX『STOMP 442』・・・脱スラッシュして重くなっています。 SLAYER『DIABOLUS IN MUSICA』・・・脱スラッシュ…はしていないけど重いです。 UNITED『RELOAD』・・・日本のスラッシュ・メタルもモダン・ヘヴィネス化。 SICK OF IT ALL『SCRATCH THE SURFACE』・・・ハードコアなんですが、このアルバムは速さより重さで勝負してます。 PITCH SHIFTER『DESENSITIZED』・・・GODFLESH系のインダストリアル・メタルですが、重いです。 NAPALM DEATH『FEAR,EMPTINESS,DESPAIR』・・・グラインドコアの帝王がモダン・ヘヴィネスに手を染めた強烈な作です。 BLACK LABEL SOCIETY『SONIC BREW』・・・オジーのギタリスト作とは思えないくらいヘヴィです。 VISION OF DISORDER『IMPRINT』・・・瞬間的な激烈さはパンテラを凌ぎます。 FEAR FACTORY『DEMANUFACTURE』・・・ちょっと速すぎるかなとも思いましたが、重さと突き抜け感は強烈です。