ゴア系に限らず、音楽性を説明するのって面倒だし、うまく伝わらなかったりしますよね。やっぱり聴いてみるのが一番早いですよね。(←それがなかなかできないんですけどんね。) とりあえず、ゴア系では“LAST DAYS OF HUMANITY"の2ndを聴いてみればわかります。 奴らは本物です。歌詞の内容、演奏力もさることながら、あの声(?)は強烈です。その手の店でなら簡単に手に入ります。 ちなみに“GORE METAL"で有名になったEXHUMEDですが、うえの“サトラレタ"さんのおっしゃる通り、普通のデスラッシュでした。
ゴアグラインドとはグラインド系の中でも死体、血飛沫、解剖など猟奇的で最悪のコンセプトをさらけ出し続ける一群で、今やグラインドミュージックの中心となっているジャンルでしょう。そもそもグラインドコアの元祖はナパームデスであり、後発のデスメタルバンドやグラインドコアバンドに多大な影響を与えてきたのは周知の事実です。そしてゴアグラインドですが、これの元祖はナパームデスと同時期で親戚筋であるCARCASSです。そして彼らの1STアルバムREEK OF PUTRIFACTIONのサウンドがまさに今日のゴアグラインドの基本ということになります。この遺伝子は世界中に拡がり、メキシコのDISGORGEやオランダのLAST DAYS OF HUMANITYなど人気バンド?の活躍によりさらに数多くのバンドを生み出し、グラインドシーンの中心となっているのです。さてそのサウンドですが、猛スピードのブラストビートを軸に輪郭不明瞭な超重低音リフが乗っかり、そして何より特徴的なヴォーカルスタイルである下水道便所声(便所を流した後のゴボゴボ音に酷似)、または嘔吐するような声、または猛獣や豚のうなるような声が所狭しと暴れるのが基本です。現在のゴアグラインドシーンにおいてはサウンドも細分化し、ブルータルデス系、ポルノ系、ノイズ系などいろいろあるようです。特に最近のブルータルデス系とゴアグラインドはコンセプトも近く、クロスオーバーも多いようです。かつてのデスメタル/グラインドコアという関係が、ブルータルデス/ゴアグラインドにシフトしているのでは?これらの極端な音楽もカッコ良さが分かれば人生のプラスになりますよ。ちなみにEXHUMEDなどゴアメタルの場合も、直系はやはりCARCASSで、少し音楽的に向上した彼らの2ND、3RDが基本となっています。