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>逆十字さんへ
はっきりいってそれだけで誰の曲か、なんていう曲か分かる人は皆無でしょう。B!誌の質問コーナーでも時々そういう質問があり、もっと具体的な曲の形容をしてきても、ほとんどわからないのが現実です。だけど「気になって夜も眠れません」という気持ちも良く分かるので、何かヒントでも。
何がわからないかって
>その曲はアップテンポで、バックでデスボイスっぽいのがながれてて、女のボー
>カルがきれいに歌っていたと
だけではジャンルすら不明だということ。考えられるジャンルは
①ゴシックメタル系
②メロ・デス、ブラックメタル系
③メロ・スピ、パワーメタル系
④プログレ、シンフォニックメタル、あるいはロックオペラ系
ぐらい考えられます。またそういう音はほとんどヨーロッパ(イタリア、ドイツ、北欧、オランダ、ギリシャ等)に多く、アメリカとかの可能性は少ないです。
普通女性Voがメインで男性Voがデスまたはだみ声で歌うパターンは①が多いです。しかしゴシックはほとんどミッドテンポかスローテンポの曲が多く、アップテンポくらいはあっても疾走曲は少ないです。どの程度の「アップテンポ」だったのか親父さんに聴いて下さい。
②の可能性も高いですが、このパターンだとメインVoは男性デスVoで、アクセントとして女性Voをちょこっと配するパターンがほとんど。しかしアルバムに一曲くらいは女性Voをメインに持ってくる曲があっても不思議ではないです。北欧系メロ・デスなんかに多いパターンです。
③のパターンも最近増えてきました。女性Voをメインにたまに男性Voが加わるパターンのパワーメタル。Voがデス声でなければ昨今人気の「陰陽座」なんてそのパターン(彼らではないでしょうが)。③のパタ-ンで男性Voがデス声であることは少ないですが「バックでデスボイスっぽいのがながれてて～」というデス声がどの程度デス声なのかによります。デスメタルに詳しくない人だと、ちょっとダミ声、低音Voくらいでもデスだと思うかも。
④は最近増えてきたパターンです。複数のVoを起用するロックオペラとかシンフォニックメタルのプロジェクトなんかがたくさんヨーロッパから出てきてます。アルイエン・アンソニー・ルカッセンの「エイリオン」とかニコロ・コッチェフの「ノストラダムス」とかトピアス・サメット
とか。オペラ形式で複数の登場人物役が必要で、ノーマルな声のほか、デス声、女性声も必要に応じて使います。一曲のなかで女性Voとデス声が共演する曲もありえます。
このあたりです。特に①、②なんていくらでもあるので、具体的なバンドなんて挙げきれません。もし逆十字さんが以上のようなジャンルの代表的なバンドのCDをお持ちなら、実際に聴かれた親父さんにいちいち聴かせてみて、こんな感じだった?と確認をとりつつ、一番近いジャンルを特定するのがよいでしょう。具体的なバンドを特定するのはそれから。

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