③Running Wild - The First Years Of Piracy 初期のナンバーを当時のラインナップでリメイクしたベストアルバム 音質もプレイも良くなかったので入門編としてはピッタリでした しかし規則正しいリズムの刻み これがジャーマンスタイルですかね 大海原へ出向する我らがロルフ船長 ジャーマン訛りの英語ですが洋楽を何十年聴いても英語の訛りはわかりまへん 旦那さまワテはあと何十年奉公しないとあきまへんのやろか?
⑤Vicious Rumors- Soldiers Of The Night ハワイのヴォーカルだったゲイリーSTピエールとヴィニー・ムーアがいた時代の1st バンドの形態としては次からがジェフ・ソープによって本領を発揮するのだが これはこれでありだろう Shrapnel Records主導なんだろうがヴィニーはレコーディングのみの参加だもんね 欧州風味のあるパワフルなサウンドは今でも鮮度がある
④Le Mans - On The Streets デビュー作は大味な面はあるがパワフルなアメリカンメタルをやっていた デレク・フリーゴとジョシュ・ラモスの二人がギターを担当 上手いヤツは最初から出来るんだというのを確認出来る 若さに溢れたパンチの効いたサウンド たまにポップ路線も顔を出すのがアメリカンだろう
④聖飢魔II - THE END OF THE CENTURY BURRN誌は専門誌というよりは広く浅く音楽を布教する雑誌だった ヘヴィメタルに衝撃を受けたのはその破壊力とスピードだったのだが 同時にテクニックに圧倒された でもBURRN読んだら人気ギタリストがメイデンの二人やJPの二人が上位にランクイン 特別な技術を持たないギタリストの人気ぶりに度肝抜かれた 本当の意味での人気投票なんだ 上手い下手は関係ないのだと新たなる思考を授かった そのおかげで後年唄モノロックの良さを教えて貰えるのだが 日本でも最強の部類に入るツインギターコンビがジェイル大橋代官とエース清水長官だったろう メイデンよりもJPよりもギターテクは確実に上である
⑤Magnum - Here Comes The Rain 希代のメロディメイカーだったトニー・クラーキンの死 また一つ巨星が落ちた 残念な出来事だったが最後に素晴らしいアルバムを残してくれた 最後まで衰えなかった作曲センス 新作の発売を見ることが出来なかったのは悔しかろうが 彼が産み落とした財産は後生にしっかりと受け継がれるだろう コクのある英国ロック 伝統的なスタイルを堅守する姿勢には頭が下がる アメリカンドリームを掴む為に吹っ飛んだバンドだが 帰還後は常に期待に応えるものだった 熟成された大人のハードサウンド 刺激だけではない癒やしを与える叙情派ロックの新作が聴けなくなるのは 本当に残念である 追悼特集とかやる雑誌が出ることを期待したい テクノロジーの恩恵を受けボブの声に潤いが戻ったことも作品の良化に繋がっている ダークだった前作の揺り戻しが胸に優しく響きます
①Mogg/Way - Edge Of The World 権利の関係でUFOと名乗れなかったのが残念 フィル・モグの歌声に英国を感じますね 英国情緒溢れるメロディックメタルとネオクラギターの融合 新たなる形を提示した 新型UFOは地球を侵略するほどの魅力的な装備に変っていた マイケルにも負けいないジョージ・ベラスのギタープレイ ネオクラ風味が英国サウンドにここまでフィットするとは新しい発見ですよ アダムスキー型なんて古いよと言ってますね
②Randy Hansen - Live ジミヘン大好きランディ・ハンセン そのなりきりぶりに笑みもこぼれます 初期のシェラプネルはネオクラ一辺倒では無かった
③Apocrypha - Area 54 トニー・フレディアネリのテクニカルなプレイを生かした 複雑な構成と展開にそこにねじ込まれるスラッシーさ 先を読ませないスリルはあるのだが 分かりやすくはない 突き放すような野心的サウンドは キャッチーさとは無縁である
④Griffin - Flight of the Griffin アクロバティックなツインギターもフィーチャーした アメリカンパワーメタルバンド メイデン風味もそこそこにド派手に展開してくる スピーディーなプレイと曲調は十分スリルに満ちている バランス的に濃いめだが 好きモノにはたまらん魅力が満載 新日でも全日でもない国際プロレスである 阿修羅原である ラッシャー木村率いるはぐれ国際軍団である
③Metal Church - Hanging in the Balance 90年代にリリースされたと言うことでグランジ/オルタナムーブメントの影響は受けている その反面新たなる魅力を詰め込んだ意欲作であり 方向性の幅を広げただけで従来の持ち味を失ったわけでは無い ミドルナンバーがチョイと味気ないかも知れないが 歌の上手さで全てをカバー 乾いた哀愁のメロディが耳を惹きますよ
①Nick Marino - Freedom Has No Price インギーの元でキーボード兼ヴォーカルを担当するマルチプレイヤー 今作はあのRising Force Recordsなんでネオクラ印満載です というかインギーそのものです でもそれだけでは終わらないのが今作の聴き所 でも何故彼がインギーに抜擢されたかは理解できますよね
②Raider - Darker Than Night NWOBHM時期に結成されたBLACK DOGが母体のバンド 英国的な湿り気タップリのサウンド 煮え切らないメロディとヌメッとしたサウンドミックスが懐かしい 攻撃的なサウンドとそれなりのメジャー感には華やかさがある NWOBHM中期から後期へと向かう過渡期のサウンドだろう ちなみにNWOBHMとは80年代前半のムーブメントで音楽性を指す物ではない だから中期とか後期なんておかしいと思う輩には理解できない話であろう なんたってワタクシは自信満々でNWOBHM四天王の話を聞かされた脱糞しそうになった過去がある 恐るべしメディア信者 黙ってネモフィリアでも聴いていろと言いたい2000年に突入してまで そんな事を言っているのかよである ちなみにこのバンドのドラマーはスティーブ・グリメットの弟 このバンド解散後にCrywolfを結成してシンガーに変更したが兄ほどの実力はなかった
①Vinnie Vincent Invasion - All Systems Go 今のシーンにとってはヴィニー・ヴィンセントって誰であろう 華やかなL.Aメタル風味と硬派な質感を上手くミックスしたサウンド バラードのヒットもあったが このバンドはもっと違う面にスポットを当てるべきだろう 当時のアメリカは下手くそはメジャーデビュー出来なかった その後の青田買い現象が問題を起こしたんだよな
②Danton - Way Of Destiny ウドの実弟ピーターがヴォーカルと務めるジャーマンメタルバンドのデビュー作 いくら兄弟とは言え声が似過ぎである ACCEPT、U.D.Oの精神性を引き継ぎジャーマンメタルは最高にカッコいいのだが やはりピーターがウド過ぎるのが問題なんだろう 個人的には兄弟バンドとして楽しんでいるのだが やはり乗り越えられなかったようだ 偏見を抜きに多くの人に聴いて欲しいバンドである
③Fisc - Too Hot For Love フランスの正統派メタルバンドの2枚目 のちにユーロビジョンに出場して名を広めたジミー・マーティンがリードシンガーを担当 彼の歌声をメインに置きつつも ハードさとダイナミックさを失わないメロディックなスタイルは一聴の価値あり 華やかな80年代を想起させるサウンドは温故知新として大いに楽しめる いい意味でのメジャー感を大切にした音楽性はヒットポテンシャルを秘めていた 日本人にはTOKYO NIGHTという曲に興味も沸くだろう コーラスではトキオナイトだが ジミー・マーティンは最後にトーキョーナイトとシャウトを咬ましている これは非常に希な発音であろう 英語の訛りは何十年たっても分からないが日本語はしっかり飛び込んでくるのでね
④ALL FOR METAL - Legends 15日にはValkyries in the Skyという新曲を配信する 勢いのある活動を止めてはいないが レーベル移籍にともないどのようなスタイルになるかは興味は尽きない 親しみやすいメタルサウンドを引っ提げ 再びシーンに殴り込欲しいねぇ
①杉本誘里 - LOVE YOU 80年代中期にリリースされた女性シンガーをメインにメタルをやっています フェンスオブディフェンスのメンバー&松本孝弘 そしてプロデューサーに織田哲郎 キーボードを上手く使った本格派のメタルサウンドは 何物にも代えがたい魅力がつまっており 今の世ならばもっと高い評価を受け止められただろう 女性軽視というのがメタルの世界でも当然あった そういう偏見を持たないマニアには強くススメたい 誰よりも速くテクニカルに弾きたいという野心に溢れた 松本孝弘のギターは最高にクール 超大金持ちになり この先死ぬまで金に困らないの人生なのだから この時代のマインドのアルバムを作りべき TMGもいいが超本気のドメタルを作りべき
②RIOT - BORN IN AMERICA レット・フォリスターと作った2枚目のアルバム 色んな権利問題があり再発も絶望的な状況のアルバム 実際に過去のカタログから配信盤も外されている こんなに優れたアルバムなのに残念だ 哀愁のメロディと誇りっぽいハードサウンドの融合 子供だましではない本格派のサウンドだった
③ACCEPT - Staying A Life フランスの正統派メタルバンドの2枚目 のちにユーロビジョンに出場して名を広めたジミー・マーティンがリードシンガーを担当 彼の歌声をメインに置きつつも ハードさとダイナミックさを失わないメロディックなスタイルは一聴の価値あり アクセプト初体験はこれ ちなみに今作のレーザーディスクも持っていました ひしゃげたウドの声に衝撃を受けましたね その悪声に似合わないウルフの叙情的なギター でも慣れてくるとこの対比が素晴らしい アクセプトはウドあってであり ウルフあってであるという事に気づかされる 収録曲的にもベストアルバムと言える内容 とにかく熱気に包まれた名盤だ 日本でのライブというのも誇らしい 個人的にこの作品はメタルライフにおいてターニングポイントになった
①Warlord - And the Cannons of Destruction Have Begun... 英国的様式美スタイルをひっさげデビュー 国産マイナーメタルバンドにも通ずるサウンド 世界的にもカルトメタル将軍と愛されている 最近新作を出した Destroyerことウィリアム・J・ツァミスは無くなったが その意思は引き継がれたぞ
①Up From The Ashes / DON DOKKEN >個人的に"スルメアルバム"と聞いて思い浮かぶのが本作かなぁって!? 本家DOKKENが大方の予想通りの空中分解後に、新たなメンバーを集った訳ですが、自らの名前の"DOKKEN"が名乗れないっては何とも皮肉ですが、今思えば"本家とは別モノ"って捉えられる訳で、寧ろ本作にとっては良かったのではと感じています 正に"コレをスルメと呼ばずして何をスルメと呼ぶのか!?"とも言うべき愛聴盤の一枚ですナ
②Dorosle Dzieci / TURBO >老舗ポーランド産のまだスラッシュになる前の1stで... 小生、スラッシュ変化後で4作目の英語版である"Last Warrior"が初体験だったのですが、本作聴いた時はマジ驚きましたよ まぁ現地語な訳で何言ってるんかなんて訳分からんのですが"何コレ!?正統派メタルで無茶苦茶カッコえぇやん"んて... アコギからなんちゅー抒情味たっぷり漂わせる辺りは失禁モンでしたから...ね
④Break Out / FISC >その後はソロ活動へといくジミー・マーティンがVo.を務めたフレンチメタルの2作目で、次作と悩んだが先に聴いた本作を選出します 本作の一般的評価は知らんのだが、このメロディックな展開は実に味わい深い 音楽的には少し違うのかも知れんが、ワシは蘭産の老舗HELLOISE辺りに近いモノを感じますナ 個人的意見じゃが、"スルメ!?"はメロディックじゃなきゃアカンのですよ
⑤Screams In The Night / HELLION >最初に触れた時には正直アン・ボレインの歌唱に拒否反応があったのだが、聴き返す毎に拒否反応が不思議と無くなっていったんですナ ソレもコレも表舞台に出る事の無かった悲運のギタリスト...チェット・トンプソンのお陰だったんだろうと思います(特にタイトル曲のG.ソロは名演だっただろうと思います) またキャッチーでメロディアスなナンバー③"Better Off Dead"を"お好みテープ!?"に録音して聴いて通った学生生活が懐かしく思い出されますなぁ
①Rage Of Creation[2000] / ROB ROCK >まずはコレ(苦笑) 正にそんな作品といえるのではないでしょうか? 凄い名盤とかじゃないですけど、中々の作品と思います でもコレ聴くとインペリテリの歌メロって実はロブによるものなんだろうな...って思いますね とにかくラスト⑫の"Forever"で涙して下さい
②Karma's A Bitch[2014] / HELLION >5曲入りのEP.だから...ソレほど大声で言えるわけじゃないですけど 知らん間にドラムがサイモン・ライトになってたり、"アレ?、ボレインの顔ってこんなんだったっけ?(整○か!?)"とかあるんですが、モヒカンでプロレスラーの如き極太の腕の新ギターさんが結構良いのよ...コレが(笑) 特に③④辺りをオススメしたいです
③In Another Time[2019] / TANITH >SATANのラス・ティピンズが米国で結成したという4人組で、G.のティピンズ本人がVo.も兼ねているのだが、女性Vo.(B.兼)もおりツインVo.体制となっています('23年最新作ではG.一人が抜けトリオへ変化) 国内未発売のようなのでどれ程の方が本作の事をご存じなのか分からんですが70年代懐古路線ながらこの怪しく響くメロディはかなりの威力で捨て曲なしの名盤です (70年代懐古路線だしで)本人達が望んだ事ではないかも知れんが...わたくし的には何処かミステリアスな空気感も含めWARLORDを筆頭にHEAVY LOADやMEDIEVAL STEEL辺りが堪らなく好きだという方に是非聴いていただきたい作品です
④Dance With The Witches[2002] / STORMWITCH >前作と前々作と『テイチク』から国内発売されたが極一部のマニアにしか響かなかったし作品そのものの出来も今二だった そしてバンドは冬眠期間へと突入 そして冬眠から目覚めてみれば専任Key.を増員し6人体制へと変化 何故、トップをSTYXのカバーからとしたのかは知らんが、重厚さを増した本作はイイ 唯一のオリジナルメンバーとなったVo.のフチャチン振りに変化など期待出来ないが、少なくとも楽曲的な持続力は明らかに増している...
⑥Chapter X[2018] / TAD MOROSE >そのヘムリン加入後の前々作はリキみ過ぎたし、前作は悪くは無かったが的作品でしたが、加入3作目となった本作は2代目Urban Bleed期の作品に追いついたと思う出来に到達したのでは(厳密に言えば"まだ"ではあるが、納得出来る域だと思います) 因みに本作ではB.が交代しており、新たに加入したのが元STEEL ATTACKという人になっております
⑦Damned If You Do[2018] / METAL CHURCH >③~⑥とあまりにマニアな選出になってしまったので... (4thがあまりに素晴らしかったので)正直、5thは好きになれなかったから、発売から少し間が空いてしまったけど本作を聴いた時は少し嬉しかった 本来、名作4thの後に来るべき作品に思える(厳密に言えば4thには追いついてはいないのだがね) PV.にもなった③を最初に聴いたときはヤケに歌メロがANTHRAXの"Be All, End All"に似てるな...なんて思ったけど続く④がカッコ良かったから許したよ(苦笑) で、3作目や4作目が好きなオールドファンに聴いて貰いたいと思いますね
⑧The Puppet Master[2003] / KING DIAMOND >名作の"続編"を演った前作は正直企画倒れだったと思うね ですが同メンバーで挑んだ本作11thはその鬱憤を晴らすが如き快作に仕上がったと思いますよ 看板のツインギターも素晴らしいのだが、とにかく楽曲の出来が良いのが大きいかなと ラ・ロックも3曲を手掛けているがドレもイイし、肝心のキングも良い仕事をしたと思う
⑨Walk Through Fire[2009] / RAVEN >近作に比べると注目度が低かったように感じますが、若い方から"オススメは!?"と聞かれれば本作をオススメしたいっすね(最新作と前作もソレはそれで良かったですが) 分かり易くて...何と言ってもスピード曲からミッドテンポ曲とコレまでの集大成的作品になっていると思いますからね
④Crazy In The Night[1989] / MALICE >純粋なEP.というよりはアルバムから洩れた曲だったりコンピ提供曲だったりする寄せ集め的4曲入りで、記載はないがVo.が本来のジェイムス・ニールだけではなく、②にポール・サブーを③にはイングヴェイのところで拾われほこねた男"マーク・ウェイツ"だりするので、その辺りを考えてもなんとなく想像出来ますナ っつうような作品なのだが、そのタイトル曲③とやたらにタイトルを連呼する④"Death Or Glory"が好きだったりするのです
⑧MAD[1986] / RAVEN >NWOBHMの中で一番好きなバンド 最初は中古LPを購入した 前作"The Pack Is Back"は冴えなかったが、その鬱憤を晴らすが如く発表された本作は"これぞ!!?"といえる出来で、次作"Life's A Bitch"と次々作"Nothing Exceeds~"と快作となった布石になったであろうと思います スピード①もイイが続く②が実によく効いている...
⑨S.t.[1985] / RUFFIANS >カール・アルバードがVICIOUS RUMORS加入以前のバンドというと同時期のVILLAINもあり同じくデビューEP.という事でどちらにするか...と考えたのだが、最初に聴いたって事で本作を選出した(完成度という事ではVILLAIN作品の方かも知れんが...) 正直、楽曲的にはツメは甘いのだが、そこはかとなく感じるメロディが実に味わい深い そしてラストを飾るバラード⑥"You're All I Need"の存在がとにかく大きく、この曲で締めるという美意識も日本的なモノを感じます
⑩Into The Future[1986] / SATAN >このバンド作品の中でキャッチー度という事で言えば本作が一番高いのではないだろうか 1stフルにあったマイナーメタルのアングラ臭は少し薄まったものの、BLIND FURYからの何処かカラっとした質感を受け継ぎつつ、新Vo.の声質によりアグレッシヴ味を加味させたかのような正統派HMは紛れもなく新生SATANとなっていたと思います ただ残念だったのは次作で(一曲を除いて!?)そのキャッチーさがスッカリと抜け落ちスラッシーさが支配的になってしまったという事(再び改名するPARIAHの1stでもその流れとなったのは更に残念だった)