70年代が終わろうとしていた頃、この年代は、甘い夢みさせ、そして僕達を裏切ろうとしていた。 「進歩と調和」、巨大な宇宙船は月から帰って来た。運んできたちっぽけな月の石を、行列をなして見に行った。「進歩と調和」さえあれば、どこまでも行ける気がした。けれど、70年代が終わる前にその夢は掠れて行った。 「we lost communication……」そういうことなのだろうか?甘い夢を見たしっぺ返しだったろうか?確かに、私は子供だった、だから次の年代に恨んだりしていた。
あの頃よりも、世界中「その場の雰囲気」を読めていない気がする。パワー・バランスが変わったからだろうか。 今年、火星に大型探査ロボットが着地した。母体の中で死んだ双子の片割れみたいな星なのだが、何か教えてくれるだろうか。 Communication tool は、格段に進歩したような気がするのだが。Communication は、道具にだけ頼っていてもダメなのだろう。